いろいろあって鳥見をセーブしていた関係でネタ切れ状態です。昔の写真を引っ張り出して、思い入れが強かった鳥の思い出話をしようと思います。
今日の思い出の鳥はワタリガラス、スズメ目で最大級の大きさです。日本では本州でも記録があるが、たいがい北海道北部でごく少数見られる鳥です。
冬の北海道に行った時は探してみるんですがそう簡単に出会えません。
ワタリガラスの特徴はコーコーとツルのような鳴き声、長大なくちばし、喉にふさふさの毛、体が大きく尾羽が菱形。これを頭に入れて厳寒の北海道を巡りました。羅臼港で出会った鳥カメラマンに尋ねたら「そんなの見た事ないね、だいたいカラスなんか撮らないもの」とあっさり。
しばらく探して再びその鳥カメラマンに会ったら「さっきさ千葉からわざわざカラスを撮りに来た人に会ったさ」と面白がって話してくれました。その物好きがボクだったと気づかなかったみたい。(;^ω^A
冬の北海道の道路は凍りついて滑るし、車のタイヤとフェンダーの間に氷が付いて時々除かないと走れなくなったり、ホワイトアウトで前が見えなくなったり、かなりリスキーです。鳥の事となると怖いもの知らずのボクも危ない目に何度も会いました。(((( ;°Д°))))
野付半島で撮ったこの写真にワタリガラスらしかったんですが、その時は同定できませんでした。
拡大してみると、くちばしが大きく喉にボサボサの毛がかすかに見えるような…
オオワシやオジロワシが集まる凍った湖面にスノーモービルで魚を撒いて、魚代を払ったカメラマンたちに写真を撮らせる有名な風蓮湖のレストランがあって、そこにワタリガラスが来ることもあるという話を聞いて行ってみたりしました。まずカラスをおびき寄せて餌を撒き…
その後、ワシだけが集まるように魚を置きます。オオワシとオジロワシの魚をめぐるバトルが堪能できるという仕掛けです。
オオワシやオジロワシが群がる壮大なシーンなのにボクはカラスばかり撮影してました。もう変人そのものです。しかしワタリガラスは見つけられませんでした。(・Θ・;)
二日後吹雪の中、野付半島で飛んでる大きなカラスを撮った時「これかもしれない!」と思いました。連写で数枚だけ撮れましたが直ぐに姿が見えなくなりました。(2012年2月撮影)
野鳥写真家の叶内拓哉氏の友人で、道東に住んでいて道東の野鳥に詳しいというF氏に見てもらったところ「ワタリガラスに間違いない」と言われた時は嬉しかったです。やっと苦労が報われました。
この話は以前ブログにも4コマ漫画にも書いたので憶えてる人も居るかもしれませんね。
ワタリガラスは、渡りがラストです…m(_ _ )m
これは予約更新のブログです。昨日から鹿児島県の離島に遠征しますのでコメントの返事遅れる事があると思いますがよろしくお願いします。