昨年3月以降、鳥見を控えて相変わらずステイホームの毎日です。
しばらくライフリストの鳥の紹介を続けます。
ライフリストNo-475の鳥はズアオホオジロ
体長16.5cm。日本では1986年に石川県舳倉島で記録されてから3回の記録があるだけのド珍鳥。
2016年7月、青森県で。故郷に帰省した時にマイフィールドだった湿地を一人で鳥見してました。道端に現れた見慣れない野鳥を車から撮影しました。
後で図鑑を見てみるとイワバホオジロかズアオホオジロに似ています。どちらも日本で2〜3例しか確認されていないド珍鳥。ブログにアップしても何の反応もないので何か別の幼鳥だろうと思っていました。
しかし気になっていたのでプリントした画像を4ヶ月後に探鳥会の折に野鳥写真家の叶内拓哉氏に見てもらいました。すると「これはズアオホオジロじゃないの!どこで撮ったの?」と言われました。
青森県の鳥友たちに「ズアオホオジロを撮ったけど、そちらでも観察例がありますか?」と尋ねてみました。すると今までは観察された事がなく、国内で4例目、島嶼部を除く本土2例目の大珍鳥だと大騒ぎになり「青森県で観察されたズアオホオジロを日本鳥学会に論文で発表しよう」という事になり日本鳥学会員の方がサポートしてくれる事になりました。
そうして学会に論文提出の準備をしてもらっていた時に、どうも同じ年北海道の天売島の「国内最北のズアオホオジロ」の論文が先に発表される事になったらしいと情報がありました。
青森県のズアオホオジロはニュースバリューが低くなったので鳥学会の会誌での発表は見合わせる事になり、他の方法で発表する事に。ボクとしては青森県で観察例があったという事が記録に残ればいいので、鳥学会に論文発表なんて大それた事はしなくても良いのです。
いずれにしても国内で観察例が五本の指に数えられる大珍鳥を、偶然とはいえ一人で観察、撮影してた事が幸運でした。
ボクの鳥見人生の中でも最大級の出来事でした。
今日のダジャレ まず青報じろ
ひとりよがりの国内限定ライフリストも400種を超えるとかなり珍しい鳥も出てきます。
しばらくこのシリーズ続けますので乞うご期待…?