昨年暮れに珍鳥現るの情報が入ったので早速行ってみました。(今回は撮影場所、日時を記載しないことにします)
昨日に続いてミズカキチドリの検証を行います。
おさらいで3種のチドリ類の違いを憶えておきます。
まずはコチドリ。アイリングが目立ちます。足指に蹼(みずかき)はありません。
次にハジロコチドリ。コチドリによく似てるがアイリングが目立たず、中趾と外趾の間に目立つ蹼(みずかき)がある。内趾と中趾の間、赤い矢印の部分には蹼(みずかき)はありません。
そしてミズカキチドリ、ハジロコチドリに酷似してるが、胸の白い部分が口角(上下くちばしの境目)まで伸びてる。過眼線は口角につかない傾向。ハジロコチドリよりはアイリングが少し目立つ。
しかし一番の特徴は内趾と中趾の間に小さな蹼(みずかき)がある事です。
広い田んぼの真ん中あたりで10羽くらい色んなチドリが休んでいます。この距離だとどうにもなりません。しばらく近づいてくれるのを車をブラインド代りにじっと待ちます。車から出ると飛んで逃げてしまうみたい。
少し近づいてきました。目一杯拡大して足指の間を見ます。浮き気味の右足の内趾と中趾の間に小さな蹼(みずかき)があるように見えるのだけど。細いけどアイリングも見えるし、過眼線は口角に届いていないように見えます。3要素が揃ってるように感じました。
これはどうかなぁ? 顔つきはハジロコチドリみたいだけど…。これはたぶん違うね。
この個体、この角度だと胸の白い部分が口角より上まで伸びてるのがよく見えます。ミズカキチドリは過眼線は口角につかない傾向もあるらしいし、くちばしも小さめです。右足の内趾と中趾の間に小さな蹼(みずかき)が見えません?
この個体、ミズカキチドリだとボクは思うんだけど。
ミズカキチドリは北米の種です。日本に来るのはかなり稀なのです。日本鳥類目録にも2例しか載ってません。そのあと数例目撃例があるみたいです。
こんな同定が難しい鳥はイヤ!